総合型・推薦型・一般選抜の試験日程ルールの設定|受験生・保護者が知るべき2026年度入試のポイント

 前回の記事で、2025年6月3日付で文部科学書から通知があった「令和8年度大学入学者選抜実施要項について」の紹介をいたしました。今回の記事ではその中でも、各入試区分における日程のルールについて、ご紹介させていただきます!

 文部科学省は、令和7年6月3日付で「令和8年度大学入学者選抜実施要項(通知)」を発表しました。
また、その前12月24日には「大学入学者選抜実施要項において定める試験期日等の遵守について」という別通知を発出し、大学に対して、入試を実施する時期のルール遵守を強く求めました。
 入試を受ける受験生にとって、「いつ出願し、いつ試験があり、いつ結果が出るか」というスケジュールを大きく左右します。ここでは、文科省の通知内容をわかりやすく整理し、その変化によって起こりうる影響や、受験生・保護者が今から準備すべきことを解説します!

目次

総合型・学校推薦型・一般選抜入試のルール整理

① 総合型選抜入試(旧AO入試)

出願開始:9月1日以降
合格発表:11月1日以降

 高校3年の夏休み明けから出願が始まり、秋には結果が出る流れです。
※昨年度は高校等の臨時休業の長期化等を勘案し、9月15日以降出願開始(2週間の後ろ倒し)としていました。高校3年生の授業期間を確保し、早期選抜による学びの機会損失を防ぐための措置です。

めでぃママ

出願から合格発表まで2か月も空くなんて受験生も大変ね、、

② 学校推薦型選抜入試(旧推薦入試)

出願開始:11月1日以降
合格発表:12月1日以降、かつ一般選抜の10日前までに終了

こちらも早期実施の抑制がポイント。高校の推薦を受ける制度である以上、授業と両立した形での選抜が求められています。小論文・面接・実技・調査書などを中心とした評価が基本になります。

③ 一般選抜入試

  • 個別学力検査(教科・科目試験)実施期間:2月1日〜3月25日

このルールが今回、最も大きな注目点です。
一部の私立大学ではこれまで1月下旬に一般入試を実施していましたが、
文科省の通知によって、1月中の学力試験が実施できなくなりました。

めでぃゆに先生

通知があったとはいえ、各大学の事情により1月中に実施する大学もあるみたいですね

日程整備によって起こりうる変化

① 試験日程の集中と併願の難化

これまで1月に入試を実施していた大学が、2月以降へ移動することで、人気大学の試験日が重なる可能性が高まります。

例)

これまで1月25日に実施していた大学Aが、通知に従い2月3日に変更。
同日に大学B(別の人気校)も試験を設定しており、受験生がどちらかを選ばなければならない。

このような“試験日のかぶり”が、特に首都圏の私立大学で多発すると予想されます。
受験生にとっては併願戦略が立てにくくなり、大学にとっても志願者数の変動が生じる可能性があります。


② 試験会場・人員の確保が難しくなる

2月上旬に多くの大学が試験を集中させることで、

  • 都市部での試験会場(貸ホール・ホテル会場など)の確保が難しくなる
  • 監督員・採点者などの人員調整が逼迫する
    といった運営上の負担が増大します。

特に多学部を抱える大学では、「文系は2月上旬・理系は2月中旬」といった分散型スケジュールが増える可能性があります。

③ 推薦・総合型との準備期間が短縮

推薦入試の結果発表が12月上旬であるため、
そこから一般選抜(2月上旬)までの準備期間はわずか約2か月です。

「第一志望の推薦が不合格 → 一般選抜に切り替え」
というパターンの受験生は、切り替え準備を早めに始める必要があります。

また、推薦型で合格した場合も、
「一般入試でより上位校を目指す」「特待・学費優遇枠を狙う」など、
複数の選択肢を考える時期が重なります。

④ 大学ごとの戦略的日程調整が進む

日程の上限下限が明確化されたことで、大学側は差別化・特色づけのための日程設計を進めると見られます。

  • 首都圏の私大:前半に集中(2月1週目中心)
  • 地方大学・国公立:2月中旬〜下旬
  • 特殊入試(特色・追試型):3月上旬〜中旬

日程の分散化が進む一方で、「2月1週目=激戦日」という構図はしばらく続くと予想されます。

文科省が日程を統一する狙いとは?

これらのルールは単なる形式ではなく、以下の理念に基づいています。

高校教育との接続を守るため
 1月中に大学入試が行われると、高校の授業や探究活動が途中で途切れる危険があります。
 入試を2月以降に統一することで、学びの継続性を確保します。

◆公平な受験機会を確保するため
 大学ごとに日程がバラバラだと、受験機会が偏るおそれがあります。
 統一ルールによって、受験生全員が公平な条件で挑めるようになります。

大学入試の信頼性を高めるため
 近年、日程違反や過度な早期選抜が問題視されたことを踏まえ、 文科省は「透明性と教育的一貫性」を強調しています。

受験生・保護者に伝えたいこと!

⑴ 志望校の日程はしっかりリスト化する!
 出願期間試験日発表日入学手続き期間の4つは必ず押さえましょう。複雑化した現代の入試において情報整理はマストです!

⑵ 推薦・総合型の準備と一般選抜対策を並行して進める
 どちらかに偏ると、結果次第で準備が間に合わないことがあります。

⑶ 受験生・保護者間での情報共有
 受験は受験生だけでなく、入学後の手続きで保護者の対応が必ず待ってます。保護者の方がスムーズに動けるよう日頃から受験校についての共有をしておきましょう。

めでぃゆに先生

医療系は学費も高いです。いきなりお金の準備ができない世帯もあるからコミュニケーションは大事!

めでぃママ

総合型選抜入試とか知らない父母世代も多いから、ちゃんと話してほしいわ。

📘 参考
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この記事を書いた人

めでぃゆに先生

・現役の大学職員。
・医学部教務部でカリキュラム調整、学生対応、入試関連業務などの担当
・文部科学省からの通知や制度変更に関する学内の対応にも携わってます。
・前職では現状や進路に悩む方々向けのカウンセリング業務に従事
・7年間で1,000名以上の進路指導

ブログを通じて、「新しい」そして「正しい」知識を皆さんに届けたいという思いから、情報発信を始めました。
現役の大学職員ならではの視点から、価値ある教育情報をお届けしていきます!

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