多子世帯を応援!大学授業料が”実質タダ”になる新制度がスタート
2025年4月、子どもが3人以上いる家庭にとって非常に大きなニュースが飛び込んできました。
それは、文部科学省が発表した「多子世帯への大学等授業料無償化」制度。
正式には「高等教育の修学支援新制度」の拡充として位置づけられており、所得制限なしで大学等の授業料・入学金が大幅に減免される、まさに夢のような制度です。
この記事では、保護者の方やこれから大学進学を目指す高校生に向けて、この新制度のポイントをわかりやすく解説します。

どんな制度?誰が対象になるの?
子ども3人以上の世帯が対象
この支援制度の最大の特徴は、「多子世帯」であれば、世帯収入に関係なく支援が受けられるという点です。
具体的には、以下の条件を満たす家庭が対象です。
- 世帯内で扶養している子どもが3人以上いること
- 対象の子どもが国内の大学、短期大学、高等専門学校(4・5年次)、または専門学校に在学していること
- 扶養の状況はマイナンバーを通じて、12月31日時点の住民税の課税情報を元に確認

3人目の子どもが対象になるのかと思ってたわ
扶養人数の変化には注意!
もし第1子が卒業や就職により扶養から外れると、扶養対象が2人以下になるため支援対象から外れてしまう点には注意が必要です。
また、新たに子どもが生まれた場合でも、申請前に出生届や母子手帳で証明ができれば、支援対象に含めることが可能です。
どれくらいお得?
大学にかかる費用は家庭にとって大きな負担ですよね。
文部科学省のデータによると、今回の支援制度により下記のような金額が支援されます。(最大値)
学校種別 | 入学金 | 授業料(年) | 4年間の総支援額(最大) |
私立大学 | 26万円 | 70万円 | 約306万円 |
国公立大学 | 28万円 | 54万円 | 約244万円 |
※一部大学でHPには、入学金の減免額が最大20万円と明記されていましたので、志望校が決まったら、大学のHPも確認しましょう。
現金で支給されるの?どうやってもらえる?
この制度による支援は現金での支給ではなく、大学の授業料・入学金からの減額という形で行われます。
- 入学後、各大学の奨学金担当窓口を通じて、日本学生支援機構(JASSO)に申請
- 学校に直接支援金が支給され、学生は減免された額だけを支払う仕組み
- 令和7年度(2025年度)は「在学採用」のみ。入学後に手続きを行います。
学力や成績の条件はあるの?
基本的に支援を受けるには「学修意欲」があることが求められますが、成績が少し悪くても意欲があれば支援対象になれます。高校での成績が3.5未満でも、次のような方法で意欲が認められればOKです。
・レポート提出
・面談による学修目的の確認
・高卒認定試験の合格 など
また、進学後も継続して支援を受けるためには以下の条件があります:
・授業への出席率や単位取得数が一定の基準以上
・成績が学部の下位25%を連続で取ると支援停止や打ち切りの対象に
所得制限はありませんが、資産には一定の制限があります。
・授業料等の減免 → 資産が3億円未満
・給付型奨学金の併用(希望者) → 資産が5,000万円未満
この「資産」には預貯金や有価証券などが含まれますが、不動産は含まれません。
よくある質問(Q&A)
- アルバイトをしても大丈夫?
-
はい、可能です。ただし、収入が増えて扶養から外れると支援対象からも外れてしまうため、注意が必要です。
- どの大学でも対象なの?
-
支援の対象になるのは、文部科学省が「確認大学等」として認定した学校のみです。詳しい一覧は文科省のHPで確認できます。
(参考) 確認大学等の一覧(文部科学省)
まとめ|多子世帯の大学進学を全力サポート!
教育費の負担に頭を抱えていた保護者の皆さんにとって、今回の制度はまさに希望の光です。
ポイントをおさらいすると、、
・所得制限なしで支援が受けられる!
・子どもを3人以上同時に扶養していれば対象
・高校生のうちからの準備が重要!
▼さらに詳しく知りたい方はこちら!
文部科学省「高等教育の修学支援新制度」公式サイト
日本学生支援機構(JASSO) 奨学金情報
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